知らないと損をする硬式テニスルールの基本20 選



あなたはセルフジャッジの試合で判定を巡り相手と揉めましたことはありませんか?あるいは間違ってルールを覚えていて恥ずかしい思いをしたことはありませんか?僕は何度もあります(笑)

硬式テニスでも軟式テニスでもテニスルールの基本となるはそれほど難しくないスポーツです。そんなこともあり、私たちのような一般プレーヤーは大きな大会でもない限り、基本的にはプレーをしている選手自ら判定をします。プロの試合のように審判がいて、ルールブックを元に裁定を行ってくれる人はいません。


いつも何気なくプレーしているけど、実際にルールブックを読んだことがないということは案外多いのではないでしょうか?ましてやJTAのサイトには2021年11月現在無料で閲覧できる公式の硬式ルールブックがないし、身近にルールを教えてくれる詳しい人がいないなど、細かい反則のルールなどを理解しないままにプレーしているのではないでしょうか?

楽しいテニスもルールで揉めてしまってはお互い気分が悪くなってしまいますよね。JTAがダメなら、国際基準だ!ということでITF公式サイトの2021年版ルールブックを元に知らないと損をする、テニスのルールをいくつかピックアップしてみました。テニスを楽しくプレーするために一つでも多くのルールを覚えておいてください!

あなたが知らなかったかもしれないテニスのルール 20 選


試合全般に関係するルール

1. ラケット・コイントスはウォームアップの前に行う
- 試合前に行うウォームアップは選んだコートで行ったいですよね。なのでトスの後です。
2. ウォームアップ中にプレイヤーがコートから離れる必要性がある状況に陥った場合、ラケット・コイントス時の選択を変更できる
- 雨などで試合開始が遅れたりしてコートの状況が変わり、有利な条件が変わる場合があるから。この場合トスはもう一度行わない。  

3. ダブルスの試合では1名で2名を相手にすることは出来ない
- 1対2でも勝てればいいように思うけど、人数が揃わないということで、試合不成立です。

4. プレイヤーは複数のラケット用いてプレイしてはならない
- テニスの世界では二刀流はダメとのことです。ラケットは一本だけ。

5. セルフジャッジの試合で、サーバーはゲーム開始時にはゲームカウントを、ポイント開始時には現在のスコアをコールする義務がある
- コールをしてくれない人が結構いるので周知のために。マナーではなく、「義務」です。

6. 4点目の得点は「ゲーム」という
- テニスの得点の数え方は正式にはこうだそうです
- Love (0点:ラブ)
- 15 (フィフティーン)
- 30 (サーティー)
- 40 (フォーティー)
- Game (ゲーム)
- 他にもDeuce (デュース)とAdvantage (アドバンテージ)もありますね。

7. テニスのセットの勝敗を決めるには大きく「タイブレーク・セット」と「アドバンテージ・セット」2つのパターンがある
- タイブレーク・セットは2ゲーム差が着いた上での6ゲーム先取。6ゲームずつの「タイ」の場合は続けてタイブレークゲームを行い勝者を決める。
- アドバンテージ・セットは2ゲーム差が着いた上での6ゲーム先取まではタイブレークと同じ。2ゲームつかなければ差がつくまでゲームを繰り返す。
- 他にもショートセットなどいくつかバリエーションがあるようですが、試合前に通達あるいは合意しておきましょう。


サーブにまつわるルール

8. ダブルスの試合ではサーブの順序を変更してもよい
- セット、もしくはマッチタイブレーク開始時にサーバーの順番を変えてもいい。ちなみに同じタイミングでリターン側のサイドも変えてOK。

9. サーブで空振りをしたらフォルト
- やり直しはできない。フォルトになるより空振りをしたという恥ずかしさの方がダメージが大きい。

10. シングルス時にネットポストにサーブが当たり、相手のサービスボックスに正しく入ってもフォルト
- ネットの端っこに立っているポストに当たってしまったら、その時点でフォルト。ちなみに、サーブ以外のプレーであればプレーは続行する。

11. ダブルスで「サーブを打たない方」の選手は相手の邪魔をしない限り、ネットを超えなければコートの内外どこにいてもいい
- コートの外にいてもOK。ちなみに、リターン側の「サーブを受けない方」も同様にどこにいてもいい。

12. ミックスダブルスでのデュース後のゲームポイントはサーブを打つ人と性別が同じ人がうける
- このご時世、何かと炎上しそうなルールだが、リターン側の位置はかえず、サーブ側がサイドを合わせる。

13. ノー・レットというオプションルールがある
- サーブの「ネットに触って入る」レットは無しというルールがある。レットではなくフォルトになる。「ノーアド」のようなノリで、ショートセットなど時間がない場合の試合などで用いる。

不慮のアクシデントにまつわるルール

14. プレイ中にボールが破壊したら、ポイントのやり直し
- ポイントを初めからやり直しです。ちなみに、空気が抜けているな、など、見た目ではわからなかったことが得点のあとに発覚した場合はそのポイントは成立します。

15. ポイントプレイ中に他のボールがコート内に入ってきてレットがコールされた場合、そのポイントはやり直し
- よくあることだし、揉め事の原因になることが多い。障害物がコート内に侵入したタイミングでレットをコールできる。この場合、ファーストサーブからやり直し。レットをコールしなければ試合続行  

16. プレイヤーがラケットを持っていない時にそのラケットにボールが当たるとポイントを失う
- 一見どういうことかわからないルールなのだが、ラケットを投げつけてうまいことボールに当たっても無効ですよ、ということです。

17. サーブとレシーブの順番を間違えていたら、そのゲームが終わるまで間違った順序で継続する
- リターンの順番を間違えてしまうことって意外とある。間違えたらとりあえずは間違えたままでそのゲームは継続、次のゲームから正しい順番に戻す。

18. 一度のスイングでボールがラケットに2度あたってもポイント失効にはならない
- 意図的 (わざと) でなければ、2度打ちでもOK。わざとやったら反則です。

19. コート内に落ちているボールにプレイ中のボールが当たってもプレイは続行する
- コート内に既に落ちているボールはコートの一部。ただし、プレー開始の前であればレットをコールして、退けることができる。

20. ボールがコートを横切った鳥にぶつかった場合、ポイントはやり直しになる
- 鳥による「妨害行為」と見なされて、ファーストサーブからやり直し。当てられた鳥はたまったもんじゃない。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はITFの硬式テニスの公式ルールブックをもとに20ほど基本のルールにまつわるシチュエーションとその反則の判断を拾い上げてみました。意外と間違って覚えていたり、知らなかったルールなんかがあったかもしれません。やはりセルフジャッジで裁定を行うことが多いのがテニスです。楽しくプレーするためにルールのお勉強はしておいて損はないのではないでしょうか。特にあまり頻度の多くない、レアな状況に陥った時に相手と揉めないですむように正しくルールを理解しておきたいですね。こういったことは起こってからでは困るので、わかりやすく解説している本をテニスバッグに入れておくのがいいと思います。
以下の書籍をチェックしてみてください!

硬式テニスのルール解説はこちら


軟式テニスのルール解説はこちら



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*画像ソース BBC.net

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